投影とは、あらゆることが投影からできていると言っても過言ではないくらい、私が勉強している心理学の基本的な考え方であり、それでいて奥が深いものです。
投影をマスターすると、色んな場面で役に立つことでしょう。
目次
投影の説明
投影とは自分の考え方、気分、観念などを通して物事を見ることです。
同じ空を見ても、Aさんは「気持ちの良い空だなぁ」と思い、Bさんは「なんか切ない空だなぁ」とか思ったりします。空が、Aさんが見た瞬間に気持ちの良い空に変化し、Bさんが見た瞬間には切ない感じの空に変化するのでしょうか?違いますよね。
きっとAさんは気分が良くて、Bさんはちょっと感傷的な気分だったのでしょう。もしくは、同じ空を過去に見たときにそういう気分だった記憶が、そう感じさせたのではないかと思われます。どちらも投影です。
このように、ただ見て感じたままを言っているだけなのですが、それはあなたの気分などのフィルタを通して見てるんです。
投影の例
梅干しを見て「酸っぱそう」と感じるのも、パンチパーマで派手なスーツを着た人を「怖い」と感じるのも、犬を見て「人懐っこそう」と感じるのも全て投影です。
過去に梅干しを食べたことがあるか、食べて酸っぱい顔をした人を見たことがあるか、何かしらそういう知識や経験が無いと、「酸っぱそう」だとは思いません。
パンチパーマで派手なスーツを着て偉そうに歩いてる人なんて、明らかに怖いに決まっていると思うかもしれませんが、そういう人を初めて見る幼い子供は「怖い」とは思わない可能性が高いです。
実体験で、TVで、漫画で、そういう人が怖いと思った経験があるから、怖いんです。
初めて会う人に対して、なんとなくこういうタイプかなって思ったりすることありますよね?大人しいとかうるさいとか、良い人とか悪い人とか。
それも過去に似たようなしゃべり方をする人がどうだったかとか、顔が似ているとかそういう情報からなんとなくそう感じるわけで、投影です。
あなたが見る物、感じること全て投影と言っても良いくらいですね。
自分の考え方や気分や観念などを通して物事を見ることが投影で、あなたが何かを見たときに感じることは勝手に感じてしまうし、勝手にそう見えてしまうものなので全て投影と言えますね。
人からの投影
今はまだよくわからないかもしれませんが、慣れてくると、自分が誰かに投影されているなと感じることがあったりします。
例えば、自分はボーっと外を見ながら、今日の夕飯何食べようかなんて考えていたとします。
そこへ友人がやってきて、「どうした?何かあった?悩みがあるなら聞くよ」などと言ってきました。
自分は夕飯に何食べようかと考えていただけなのに、私がボーっと外を見る姿を友人が見て、その姿に悩みがあるときの表情や行動などを投影して、悩みがあるに違いないと思ったんです。
友人などに何か言われて、「えっ?そんなつもり全然ないんだけど」って思うことありませんか?それは大概、その人が何かを投影して判断しているために起こります。
投影の使い方
ここまですぐに分かるようになると、その投影を使って相手のことを知ることが出来る場合があります。
例えば今の例ですと、単純に「この人は悩み事があるときはボーっと外を眺める人なんだ」ってことが分かり、もしその人がそれをやっていた場合、「どうしたの?話聞こうか?」って声をかけてあげることが出来ます。
彼氏への誕生日プレゼントで失敗しない でも書きましたが、相手が喜ぶことや物を知ることにも使えますね。
逆に嫌がることは何なのかを知って、それを避けることも出来るかもしれません。
そして、自分が他人、家族、恋人、会社、世の中などをどう見ているかで自分の世界が変わります。
自分が人を愛していなければ、その人も自分を愛していない、つまり自分は愛されていないと感じますし、それらを大事にしていないと、自分も大事にされているとは感じにくいです。
誰かを一生懸命応援すると、自分が応援されているとき、投影の法則で”自分が一生懸命応援していたように”皆も一生懸命自分を応援してくれていると感じます。
だから私は、応援されて号泣している人を見ると、「あぁこの人は人を本気で応援してあげる人なんだな」って思うのです。
「好きだよ」って言われて物凄く喜ぶ人は、本当に心を込めて「好き」を言う人ってことになりますし、逆に全然喜ばない人は、好きじゃなくても好きと言える人なのかもしれません。
投影をうまく使う方法は、自分がされたいことを人にしていくことです。本気で愛されたいなら、本気で誰かを愛してください。
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