NHKの「天才てれびくんMAX」という番組に出演していた伊藤元太さんが昨年8月31日に事故で亡くなっていたことが天てれサーカス部公式サイトで公表されました。
ご両親のあまりの悲しみ、心の痛みのため今まで触れられなかったようですが、この度元太さんの誕生日である1月5日にご両親の手紙と共にお知らせされることになったということです。
この手紙を読んで、元太さんのご両親の悲しみを一緒に少しでも支えてあげたいと思いました。
目次
伊藤元太さんの両親からの手紙
まだまだ心の整理はついていないでしょうし、一生つかないとも思いますが、元太さんのために今出来ることを少しずつでもやり始めたということでしょうか。ご両親からファンの皆さんへの手紙が掲載されていました。
私は伊藤元太さんのファンではありませんでしたが、この手紙を読んで泣いてしまいました。是非他の人にも読んで欲しいと思いましたので引用させて頂きます。
御礼とご挨拶
多くの方からご心配のご連絡を頂き有難うございます。
我が家は元太が亡くなった8月31日以来、時が止まってしまいました。
”慟哭”とか”断腸の思い”とか小説や物語の中でしか知らなかった言葉が私たち夫婦に襲いかかり、元太がいないという現実に毎日のように打ちひしがれております。元太に会いたい、元太の声が聞きたいという思いは日が経つにつれますます強まり「ただいまあ・・・!」という元太の声が聞こえてこないかと玄関先に耳をかたむけている毎日です。
元太が中洲で身動きができなくなった時に助けを呼んでくれていたら・・・。本当に無念です。
元太との思い出の品を整理しました。
高校卒業式当日に担任の先生から「子どもさんからのお手紙です!」と頂いた“母へ”という手紙と、元太が高校一年生の時に作った”将来の予定表”が出てきました。手紙にはその最後に「元太を生んでくれてありがとう」という母への感謝の言葉が記してあり、予定表には90歳!で永眠するまでの一生の予定が書かれてありました。
これを二人で目にしたとき、私たちは号泣しました。元太の子ども、孫を抱きたかった。親である私達の命と元太のまだ70年以上あったはずのその命をできることなら代わってあげたかった。 元太が生まれてから一緒に過ごした18年間は本当に幸せでした。
NHKへの出演も含め、小さい頃からの元太の活動とファンの方からの
応援に私たちは励まされ、元太の健やかな成長に幸せを感じながら将来の夢を託しておりました。長じてからは、何よりも元太自身が自分の力によって大学の入学や芸能事務所への所属など、幸運を引き寄せたことに親として喜びも感じておりました。それがこの8月31日、一瞬にして彼の夢と希望や家族の幸せが断ち切られてしまいました。
よく時が解決すると言いますが、子どもを喪った親には解決するような時は流れません。今もカレンダーは8月のままです。テレビも見なくなりました。元太が元気でいた時と同じように
元太のお骨に話しかけ、食事を作っております。それでも元太は食べてはくれません。返事もありません。元太の生の声が聞きたい。明るい元気な声をもう一度聞きたい。
元太の事だから沢山沢山やりたいことがあっただろうに・・・。誰よりもびっくりしているのは元太本人だと思います。
どうか元太の笑顔を思い出して頂けると幸いです。
これまで元太の成長を見守り応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。有難うございました。
平成29年 1月5日
伊藤元太 父・母
引用元:天てれサーカス部公式サイト
http://circusbu.wixsite.com/circus/blank
きっとご両親はこの手紙を書き終えるまでにも何度も激しい悲しみや苦しみに襲われ、手が止まったことでしょう。
1行書いては感情が溢れ、元太さんとの数々の想い出が頭をよぎり、最後まで書くのは本当につらかったのではないでしょうか。
今の気持ちを言葉・文章にあらわすのは難しいと思いますが、よく伝わってきました。これでもまだ私が感じる、想像する悲しみの何倍も大きな悲しみを背負っているのでしょうね。
同じ体験をしたことがない私に完全に理解することは出来ないでしょう。しかし私にも激しく大きな悲しみを背負い、感じ続けていた時期はあります。
本当に1分1秒呼吸をするのも苦しいような状態で、何かしていないといられないけど何も出来ないし何をしていいのかも分からない。
死にたいけど死んだら家族や友人が自分と同じ思いをするかもしれないし、死ねない。どうにもならないけど、自分がただ存在しているだけの状態すら耐えられない。
自分の経験からそんな感じなのではないかと想像してしまいます。
このようにつらい出来事が起こったとき、最初の段階では「受け入れる」ということが目標になってきます。最初は信じられない、受け入れられないんですよね・・・
私のときも「これ実はドッキリなんじゃないか?」「周りの人たち皆で私を騙しているのではないか?」「私の愛を試そうとしてる?」としばらく本気で思っていました。
今はつらいですがとにかく感情を感じまくって、色んな人に自分の思いを話して一緒に泣いてもらったり、抱きしめてもらったりして欲しいと思います。
そうして徐々に何か出来る状態になってきたら、「ご両親がこれからどんな人生を歩んでくれたら元太さんは嬉しいか?」を考えて欲しいと思います。
大好きな両親が自分のことでずっと苦しみ続けてるのを天国から見ている元太さんはどう思うのでしょうか?
元太さんのために、自分たちのどんな姿を見せますか?
伊藤元太さんについて
1998年1月5日生まれで、今日で19歳になるはずでした。
早稲田大学商学部に通っていたということで頭も良く、イケメン。NHK「天才てれびくんMAX」にてれび戦士として出演していた多才な方でした。
てれび戦士とは、天才てれびくんシリーズで”視聴者の代表の子供”として全国の子供たちと一緒に番組を作っていくという子役タレントのキャラクターです。過去には「ウエンツ瑛士」「生田斗真」「大沢あかね」なども出演していました。
伊藤元太さんのツイッターを見ると、一面に仲間と一緒に撮ったと思われる写真が出てきます。人が好きで、仲間思いだったんだろうなと思いました。
そして一番最後のツイートが8月30日。
車の免許取りましたー😆😆😆
これで一歩大人になった😎— 伊藤元太 (@gengen0105) 2016年8月30日
こちらに今でもたくさんのメッセージが寄せられています。
@gengen0105
元太くんお誕生日おめでとう
また元太くんの笑顔がみたいです☺️
御冥福を祈ります天国で沢山わらって居ることを願います、
— ことり。 (@kotori_0325_) 2017年1月4日
@gengen0105
お誕生日おめでとう
天てれでの元気で面白くてカッコよかった元太くんが大好きでした。今まで有難う。お疲れ様。天国でゆっくり休んでね(><)— あびこ みく (@miii____1983) 2017年1月4日
@gengen0105さん。
突然の訃報…驚きました。我が娘がピークとして見ていた頃のテレビ戦士の一員でしたね、あの笑顔で娘も笑顔になれていました。元気を分けてくれてありがとうございました。ご冥福を御祈り申し上げます。— さーく❤マァム (@sakenboo) 2017年1月4日
残念ながら8月31日に水難事故で亡くなってしまいました。ご冥福をお祈り致します。
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